2005年02月07日
メモ42「宣伝戦の実態とか」

国家間では情報戦が常のもの。
それに関していろいろと考察。
画像はなんとなく掲載。アジアの真実さんでコメントを書いていたら、トンカツ食べたくなったので。
・南京事件とか
アジアの真実さんで「暴かれた南京事件」という記事を読んだので、コメントを書かせていただきました。十条さんのBLOGも見つけたのでご挨拶。
従軍慰安婦や南京事件の議論っていうものは、基本的に数年前にほぼ終結している。強制連行説を掲げる本や、30万人説や戦後補償を訴える本は書店ではまず見かけない。理由は単純で、新規に出版される本がほとんどない為でウヨクの陰謀などではない。事件の実態について検証する為の議論は、実質的に終わっているという事だ。朝ナマでも靖国問題などはよく話題になるが、詳しい検証そのものを番組として取り上げなくなって随分になる。
こうした流れは、朝日がNHK問題で沈黙を守っているケースと同様だと考えればいい。新聞社や知識人は仮に間違っていたとしても、自らの過ちを認めるケースは少ない。本多勝一も「ソ連は崩壊した。社会主義者たちは自らの過ちを認めて反省の弁を述べるべきだ」と主張してきたが、自らに関しては何も触れようとしない。
結局は、彼らを信じた読者が一番損をする。だからこそ、イデオロギーや願望にすがらずに冷静に検証できるメディアリテラシーという姿勢が求められる時代となってきた。
戦争責任というジャンルにはいろいろな話題がある。たとえば「従軍慰安婦」と「南京事件」。これらに関しては、時間をかけて好き嫌いなく本を読めば、漠然とした思い込みや感情的な反発心は雲散霧消する。そこまでいかなくても、一方の主張だけを飲み込むのはどこかの「権力」に利用されるだけだと解ってくるはずだ。
世界には複数の立場と正義、そして利害関係が渦巻いている。
ただ、こうした問題の厄介なところは事実関係の有無ではなく、「宣伝戦」という国家間の争いになっている点だ。仮に南京事件が完全に事実無根だったとしても、決して中国政府はそれを認めないだろう。「反日」は彼らの国をまとめるツールであり、外交交渉のカードでもある。
そして、情報の「質」は「量」に決して勝つことが出来ない。だからこそ、仕掛ける側は調べればすぐボロが出ると解る内容も含めて大量に流す。前提知識を持っていなければ、こうした場合に抗う事は難しい。
拉致問題に関して最近まで話題にならなかったのも、知識を持っている人間の絶対数が少なかった事も一因だった。たぶん、「日本政府はもっと早く動くべきだった」と考える人は多いと思う。情報と知識が少なければ何も出来ないという分かりやすい事例である。
そういえば、朝鮮総連と市民団体の関係が話題になっている。これもまた、敵対国の国論を分裂させつつ自国の主張を浸透させるという、宣伝戦の基本構図だ。おそらく市民団体側は否定するだろうし、朝鮮総連も自らが主導などとは認めまい。
朝日はNHKと政治家の癒着というスクープに失敗したわけだが、これを記事に出来れば大きく挽回出来るはずだ。もちろん、BLOGを書いている人達がウソを書いている可能性もあるのだから、調べ上げる価値はある。
……しかし、これを正面切ってとりあげる新聞社は残念ながら無いだろう。
それこそが、日本のメディアは本当に恐ろしい存在から逃げるレベルという証明になってしまう。残念でならない。
アジアの真実さんで「暴かれた南京事件」という記事を読んだので、コメントを書かせていただきました。十条さんのBLOGも見つけたのでご挨拶。
従軍慰安婦や南京事件の議論っていうものは、基本的に数年前にほぼ終結している。強制連行説を掲げる本や、30万人説や戦後補償を訴える本は書店ではまず見かけない。理由は単純で、新規に出版される本がほとんどない為でウヨクの陰謀などではない。事件の実態について検証する為の議論は、実質的に終わっているという事だ。朝ナマでも靖国問題などはよく話題になるが、詳しい検証そのものを番組として取り上げなくなって随分になる。
こうした流れは、朝日がNHK問題で沈黙を守っているケースと同様だと考えればいい。新聞社や知識人は仮に間違っていたとしても、自らの過ちを認めるケースは少ない。本多勝一も「ソ連は崩壊した。社会主義者たちは自らの過ちを認めて反省の弁を述べるべきだ」と主張してきたが、自らに関しては何も触れようとしない。
結局は、彼らを信じた読者が一番損をする。だからこそ、イデオロギーや願望にすがらずに冷静に検証できるメディアリテラシーという姿勢が求められる時代となってきた。
戦争責任というジャンルにはいろいろな話題がある。たとえば「従軍慰安婦」と「南京事件」。これらに関しては、時間をかけて好き嫌いなく本を読めば、漠然とした思い込みや感情的な反発心は雲散霧消する。そこまでいかなくても、一方の主張だけを飲み込むのはどこかの「権力」に利用されるだけだと解ってくるはずだ。
世界には複数の立場と正義、そして利害関係が渦巻いている。
ただ、こうした問題の厄介なところは事実関係の有無ではなく、「宣伝戦」という国家間の争いになっている点だ。仮に南京事件が完全に事実無根だったとしても、決して中国政府はそれを認めないだろう。「反日」は彼らの国をまとめるツールであり、外交交渉のカードでもある。
そして、情報の「質」は「量」に決して勝つことが出来ない。だからこそ、仕掛ける側は調べればすぐボロが出ると解る内容も含めて大量に流す。前提知識を持っていなければ、こうした場合に抗う事は難しい。
拉致問題に関して最近まで話題にならなかったのも、知識を持っている人間の絶対数が少なかった事も一因だった。たぶん、「日本政府はもっと早く動くべきだった」と考える人は多いと思う。情報と知識が少なければ何も出来ないという分かりやすい事例である。
そういえば、朝鮮総連と市民団体の関係が話題になっている。これもまた、敵対国の国論を分裂させつつ自国の主張を浸透させるという、宣伝戦の基本構図だ。おそらく市民団体側は否定するだろうし、朝鮮総連も自らが主導などとは認めまい。
朝日はNHKと政治家の癒着というスクープに失敗したわけだが、これを記事に出来れば大きく挽回出来るはずだ。もちろん、BLOGを書いている人達がウソを書いている可能性もあるのだから、調べ上げる価値はある。
……しかし、これを正面切ってとりあげる新聞社は残念ながら無いだろう。
それこそが、日本のメディアは本当に恐ろしい存在から逃げるレベルという証明になってしまう。残念でならない。
Posted by noraneko at 02:01│Comments(3)
│政治/戦争責任
この記事へのコメント
亡くなられた児島譲氏が述べておられましたが、戦後の日本は第五列(宣伝、逆情報、破壊、サボタージュなどを敵国で行う活動のこと)の戦いにおいて、日本人は大きく遅れをとっておりました。ですが、ネットで情報が交換されるような時代になり大分流れが変わってきたように思えます。
http://216.239.57.104/search?q=cache:Gj2xMWMFG9oJ:blog.goo.ne.jp/okumagoro/e/bb085f640460b9b8fcff2582f2ce0cb4+okumagoro&hl=ja%20target=nw
年末にの北海道の放送記者の件もそうですが、朝日新聞の記者がプログで偏向した記事を書いてばかりに叩かれています。
http://aki1968.cocolog-nifty.com/news_from_japan/2005/02/post_3.html
ネットの力を過信するわけではありませんが、少なくてもマスコミや政治家の不足するところを補完する力になりつつあるように思えます。
できれば高砂義勇隊の碑のように、いい方向だけに働いてもらいたいものですが・・・
http://216.239.57.104/search?q=cache:Gj2xMWMFG9oJ:blog.goo.ne.jp/okumagoro/e/bb085f640460b9b8fcff2582f2ce0cb4+okumagoro&hl=ja%20target=nw
年末にの北海道の放送記者の件もそうですが、朝日新聞の記者がプログで偏向した記事を書いてばかりに叩かれています。
http://aki1968.cocolog-nifty.com/news_from_japan/2005/02/post_3.html
ネットの力を過信するわけではありませんが、少なくてもマスコミや政治家の不足するところを補完する力になりつつあるように思えます。
できれば高砂義勇隊の碑のように、いい方向だけに働いてもらいたいものですが・・・
Posted by ゲスト at 2005年02月07日 10:39
朝日新聞という看板を通しているから得られる説得力がある。大きな会社に属しているとチヤホヤしてもらえるが、辞めた後は誰からも相手にされない……そんな話はよく聞かれるものです。
そういえば、tossyさんも該当するかな。今だったら、彼もいろいろ話題になっていたかもしれませんね。
現在は新聞屋さんが「第四の権力」として「反権力」の気概を持つ人達に批判対象となっています。新しい世代は古い世代をそうやって乗り越えていくものですが、ネットの力が「第五の権力」と化した時、誰がそれを批判できるのだろうか。……そんな事が気になります。
誰もが予備知識や客観性抜きで声をあげられる時代……、それはある意味では日本国民全てが「プロ市民」になる時代なのではないでしょうか。
サヨクさん大喜び☆(その頃にはサヨクイデオロギー自体が飲み込まれているかもしれませんが)
そういえば、tossyさんも該当するかな。今だったら、彼もいろいろ話題になっていたかもしれませんね。
現在は新聞屋さんが「第四の権力」として「反権力」の気概を持つ人達に批判対象となっています。新しい世代は古い世代をそうやって乗り越えていくものですが、ネットの力が「第五の権力」と化した時、誰がそれを批判できるのだろうか。……そんな事が気になります。
誰もが予備知識や客観性抜きで声をあげられる時代……、それはある意味では日本国民全てが「プロ市民」になる時代なのではないでしょうか。
サヨクさん大喜び☆(その頃にはサヨクイデオロギー自体が飲み込まれているかもしれませんが)
Posted by 野良猫 at 2005年02月07日 23:50
TBSの「NHK問題」を視聴中……すごい。
インタビューする人達が全員「長井氏が正しい。NHKが変わるべき」とコメントしている……。
朝日を側面援護すべく、筑紫独立部隊が出撃か……。
インタビューする人達が全員「長井氏が正しい。NHKが変わるべき」とコメントしている……。
朝日を側面援護すべく、筑紫独立部隊が出撃か……。
Posted by 野良猫 at 2005年02月07日 23:53
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