2005年01月22日
メモ38「朝日包囲網」

朝日新聞への包囲が少しずつ狭まってきているようです。
ワーテルローのプロイセン軍のように脱出し逆転勝利できるか、カンネーのローマ軍のように壊滅するのか。これは見物です。
・NHKニュース7(1/21)
再度、簡単に内容をメモ。
「NHKは朝日新聞が記事にする具体的根拠を示さないまま、謝罪と訂正を拒否していることから、きょう公開質問状を出し、記者会見を開いて説明責任を果たすよう求めました。
公開質問状はNHK放送総局長名義で、朝日新聞の箱島信一社長と吉田編集局長あてに出したもので、十八項目からなります。
今回の問題では、自民党の中川昭一氏とNHKが番組の放送前に面会したことはなく、圧力をかけたことは無いと述べています。
また、安倍普三氏は『NHK幹部を呼び出したことはなく、番組改編の指摘はしていない』と述べ、いずれも記事の内容を否定しています。
これを受けて公開質問状では、朝日新聞の記事について、どういう裏付けや根拠となる事実確認をしたのかと質しています。その上で、朝日新聞が政治的な圧力をうけてNHKの番組が改編されたと報道している、具体的な根拠を訊ねています。
次に、公開質問状では朝日新聞記者の取材について質しています。
松尾元放送総局長は一月九日の昼過ぎに御社記者から取材を受けた際に、「安倍・中川両氏からも既に取材している」「全部解っている。政治的圧力を感じたでしょう」と執拗に問い質されたと話しています。
一方、御社の記事によると、安倍・中川氏への取材は翌日の十日となっています。御社記者が松尾元放送総局長にウソをついて取材したとすれば、取材倫理上極めて重大な問題と考えます。御社はこの点についてどのような調査を行ない、どのような見解を持っていますか。
さらに公開質問状では、松尾氏が記者会見をする前日の十八日に朝日新聞の記者に電話し、取材に答えた内容と記事の内容が違うので、『もし録音テープがあれば聞かせて欲しい』と要求したのに対し、記者は録音テープがあるかどうか明言しなかったと指摘しました。
その上で「録音テープがあるか否か」「仮に存在するのであれば録音の了解を得ておらず、取材倫理に反するのではないかと質しています。
公開質問状では、さらに次のように質問しています。記者会見前日の電話で、松尾元放送総局長が御社記者に対して、『わたしの証言と記事の内容が違っていると』と抗議をした際に御社記者は、
『NHKにはもう話してしまいましたか。どこかで密かに会えませんか。証言の内容について、腹を割って調整しませんか? 摺り合わせが出来るでしょうから』
──と繰り返しました。御社によると、御社の記事は「二人の記者が、松尾元放送総局長に長時間会って取材した結果などを正確に報じた、根拠あるもの」だということです。それではなぜ、記事を掲載した後になって証言の内容を『調整』したり、『すり合わせ』したりする必要があったのでしょうか。
明確で納得のいく回答を求めます。
そして公開質問状では、朝日新聞が言い訳や論点のすり替えをせず、きちんとした内部調査をし、その結果を記者会見で公表し説明責任を果たすと共に、記事を訂正しNHKなど関係者へ謝罪するよう改めて求めています。
朝日新聞の報道に関して、安倍幹事長代理は『記事は誤報・ねつ造だ』として取材の根拠を示すことを朝日新聞に求めていましたが、朝日新聞は昨日書面で『報道は安倍氏に対する取材に加え、その他関係者からの取材を総合した結果だ』と回答しました。
これに対して安倍氏は『反論とも言えないような反論であり、報道の根拠が示されていない』と批判しました。
安倍氏「反論とも言えないような反論であって、私が呼び出して圧力をかけたと根拠になる事実を示して貰いたいと要求しているのに関わらず、何の根拠も示していません。既に報道したことを焼き直している。また、(朝日)記者が聞いたという事を書いているのに過ぎないんですね。
新しい証言者の発言の事実等はまったく無い。我々はこの程度で報道したという、まさに驚くべき事実が判ったと言ってもいいという風に思っています。
さらに回答をしっかりと求めていきたい、根拠を示すように求めていきたいと思っています」
安倍氏は今日改めて朝日新聞社に対し、報道の確実な資料や根拠を明らかにするよう通知書を出しました。また、中川経済産業大臣も朝日新聞社に対して、誠意ある謝罪をした上で紙面で謝罪訂正記事を求める通知書を送りました」
今日の番組ではここまで。名前の書かれていない括弧は全てニュースキャスターが読み上げたもの。
本来、スクープ記事を書く側からすれば、録音テープはこの上ない切り札となるはずなのですが、この時点でもそれらが公開されていない……。朝日側が逆転を狙うとすれば、取材相手に黙って録音していたというペナルティーを覚悟した上で「物的証拠」を突きつけるのが最善策なのに不思議ですね。
かつて「朝まで生テレビ」で慰安婦問題を取り上げていたとき、梶原太一郎が嬉々として「強姦所」と書かれた文書を出してきたケースのように、根拠が薄弱でも自論を補強しそうなものならワラでも掴むのが彼らの常套手段。
……とすると、どんなこじつけを使っても利用できるような内容ではないのでしょう(テープが有る場合に限りますが)。
・朝日の「戦犯」は誰か
この記事を書いた本田雅和記者は、「旧ゴー宣」に一度出てきた人ではないだろうか。確か、あまりにも態度が悪くて小林よしのりや鈴木邦男から注意されていたはずだ。当時、自主規制問題に小林氏が各方面と衝突していた事も知らず不用意な質問をして、徹底的にやりこめられた経緯が載っていた。
ゴー宣のコメント欄で「本田氏は社内でも浮いているらしい。頑張って欲しい」と書かれていた事も思い出した。
ここからは全くの想像なのだが、本田記者は朝日の「鉄砲玉」として使い棄てられる運命だったのではないだろうか。もともと根拠や整合性に乏しいスクープだっただけに、いざとなれば当該記者と記事を通したデスクの人間だけトカゲの尻尾切りをする意図だったのかもしれない。朝日は過去にも誤報を繰り返しているから、そのくらいの対策をとっていても不思議ではない。
……もっとも、その程度で済まないくらい問題が大きくなっている辺りが「朝日的」なのだが……。
朝日が「戦犯」を差し出してきても、それに目をとられないように注意が必要。ある意味では、本田記者も可哀相なものです。
再度、簡単に内容をメモ。
「NHKは朝日新聞が記事にする具体的根拠を示さないまま、謝罪と訂正を拒否していることから、きょう公開質問状を出し、記者会見を開いて説明責任を果たすよう求めました。
公開質問状はNHK放送総局長名義で、朝日新聞の箱島信一社長と吉田編集局長あてに出したもので、十八項目からなります。
今回の問題では、自民党の中川昭一氏とNHKが番組の放送前に面会したことはなく、圧力をかけたことは無いと述べています。
また、安倍普三氏は『NHK幹部を呼び出したことはなく、番組改編の指摘はしていない』と述べ、いずれも記事の内容を否定しています。
これを受けて公開質問状では、朝日新聞の記事について、どういう裏付けや根拠となる事実確認をしたのかと質しています。その上で、朝日新聞が政治的な圧力をうけてNHKの番組が改編されたと報道している、具体的な根拠を訊ねています。
次に、公開質問状では朝日新聞記者の取材について質しています。
松尾元放送総局長は一月九日の昼過ぎに御社記者から取材を受けた際に、「安倍・中川両氏からも既に取材している」「全部解っている。政治的圧力を感じたでしょう」と執拗に問い質されたと話しています。
一方、御社の記事によると、安倍・中川氏への取材は翌日の十日となっています。御社記者が松尾元放送総局長にウソをついて取材したとすれば、取材倫理上極めて重大な問題と考えます。御社はこの点についてどのような調査を行ない、どのような見解を持っていますか。
さらに公開質問状では、松尾氏が記者会見をする前日の十八日に朝日新聞の記者に電話し、取材に答えた内容と記事の内容が違うので、『もし録音テープがあれば聞かせて欲しい』と要求したのに対し、記者は録音テープがあるかどうか明言しなかったと指摘しました。
その上で「録音テープがあるか否か」「仮に存在するのであれば録音の了解を得ておらず、取材倫理に反するのではないかと質しています。
公開質問状では、さらに次のように質問しています。記者会見前日の電話で、松尾元放送総局長が御社記者に対して、『わたしの証言と記事の内容が違っていると』と抗議をした際に御社記者は、
『NHKにはもう話してしまいましたか。どこかで密かに会えませんか。証言の内容について、腹を割って調整しませんか? 摺り合わせが出来るでしょうから』
──と繰り返しました。御社によると、御社の記事は「二人の記者が、松尾元放送総局長に長時間会って取材した結果などを正確に報じた、根拠あるもの」だということです。それではなぜ、記事を掲載した後になって証言の内容を『調整』したり、『すり合わせ』したりする必要があったのでしょうか。
明確で納得のいく回答を求めます。
そして公開質問状では、朝日新聞が言い訳や論点のすり替えをせず、きちんとした内部調査をし、その結果を記者会見で公表し説明責任を果たすと共に、記事を訂正しNHKなど関係者へ謝罪するよう改めて求めています。
朝日新聞の報道に関して、安倍幹事長代理は『記事は誤報・ねつ造だ』として取材の根拠を示すことを朝日新聞に求めていましたが、朝日新聞は昨日書面で『報道は安倍氏に対する取材に加え、その他関係者からの取材を総合した結果だ』と回答しました。
これに対して安倍氏は『反論とも言えないような反論であり、報道の根拠が示されていない』と批判しました。
安倍氏「反論とも言えないような反論であって、私が呼び出して圧力をかけたと根拠になる事実を示して貰いたいと要求しているのに関わらず、何の根拠も示していません。既に報道したことを焼き直している。また、(朝日)記者が聞いたという事を書いているのに過ぎないんですね。
新しい証言者の発言の事実等はまったく無い。我々はこの程度で報道したという、まさに驚くべき事実が判ったと言ってもいいという風に思っています。
さらに回答をしっかりと求めていきたい、根拠を示すように求めていきたいと思っています」
安倍氏は今日改めて朝日新聞社に対し、報道の確実な資料や根拠を明らかにするよう通知書を出しました。また、中川経済産業大臣も朝日新聞社に対して、誠意ある謝罪をした上で紙面で謝罪訂正記事を求める通知書を送りました」
今日の番組ではここまで。名前の書かれていない括弧は全てニュースキャスターが読み上げたもの。
本来、スクープ記事を書く側からすれば、録音テープはこの上ない切り札となるはずなのですが、この時点でもそれらが公開されていない……。朝日側が逆転を狙うとすれば、取材相手に黙って録音していたというペナルティーを覚悟した上で「物的証拠」を突きつけるのが最善策なのに不思議ですね。
かつて「朝まで生テレビ」で慰安婦問題を取り上げていたとき、梶原太一郎が嬉々として「強姦所」と書かれた文書を出してきたケースのように、根拠が薄弱でも自論を補強しそうなものならワラでも掴むのが彼らの常套手段。
……とすると、どんなこじつけを使っても利用できるような内容ではないのでしょう(テープが有る場合に限りますが)。
・朝日の「戦犯」は誰か
この記事を書いた本田雅和記者は、「旧ゴー宣」に一度出てきた人ではないだろうか。確か、あまりにも態度が悪くて小林よしのりや鈴木邦男から注意されていたはずだ。当時、自主規制問題に小林氏が各方面と衝突していた事も知らず不用意な質問をして、徹底的にやりこめられた経緯が載っていた。
ゴー宣のコメント欄で「本田氏は社内でも浮いているらしい。頑張って欲しい」と書かれていた事も思い出した。
ここからは全くの想像なのだが、本田記者は朝日の「鉄砲玉」として使い棄てられる運命だったのではないだろうか。もともと根拠や整合性に乏しいスクープだっただけに、いざとなれば当該記者と記事を通したデスクの人間だけトカゲの尻尾切りをする意図だったのかもしれない。朝日は過去にも誤報を繰り返しているから、そのくらいの対策をとっていても不思議ではない。
……もっとも、その程度で済まないくらい問題が大きくなっている辺りが「朝日的」なのだが……。
朝日が「戦犯」を差し出してきても、それに目をとられないように注意が必要。ある意味では、本田記者も可哀相なものです。
Posted by noraneko at 01:40│Comments(3)
│政治/戦争責任
この記事へのコメント
関係者に向かって、「全員そろって、十億万土を踏みやがれ。」といいたいですね。
Posted by ゲスト at 2005年01月23日 20:32
なんとなく、PAXパワーグローブを連想させられます。
上の記事は録画内容を観ながらメモしたものですが、抗議文の内容については、NHKのサイトでも紹介されています。
上の記事は録画内容を観ながらメモしたものですが、抗議文の内容については、NHKのサイトでも紹介されています。
Posted by 野良猫 at 2005年01月24日 00:41
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今日のニュース7では特に動き無し。このまま黙殺していくつもりなんだろうか?>朝日様。
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Posted by 野良猫 at 2005年01月27日 23:13
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