2008年03月14日
93:痴漢冤罪をもくろんだ大学生が逮捕
中年男性に痴漢の罪をなすりつけ、示談金をとろうとしていた大学生が逮捕。
冤罪を晴らすきっかけとなったのは、共犯者の女性が自首してきたことだった。
冤罪を晴らすきっかけとなったのは、共犯者の女性が自首してきたことだった。
事件の経緯については、こちらのほうが詳しく解説されている。
「それでもボクはやってない」という映画を観たばかりだが、痴漢の冤罪を晴らすのはかなり難しいらしい。基本的に物証の乏しい事件であり、被害者は「弱者」である、という関係者の判断もあるから「加害者」として訴えられた側の心証はマイナスからスタートする。
だから、この男性のように無実がはっきりしたケースは僥倖と言っていいだろう。
戦犯裁判などの本を読んでいると、関係者と同じ名字というだけで立件されたものや、全く身に覚えの無い「証言者」からの訴えで収容所送りとなり虐待されたケースが目に付く。どうやら物証に乏しく、関係者に偏見や感情が渦巻いているときの裁判は、非常に冤罪を招きやすい危険性があるようだ。
つまり、裁判とはあくまで法律にのっとってふさわしい量刑を課すシステムに過ぎない。国民は司法機関に裁く権利を委ねているわけだが、彼らは復讐や「正義の裁き」を任されているわけではないということ。私達は「裁判」というものを絶対視せずに、もう少し冷めた視線で観ているべきかもしれない。
そういえば、裁判員制度が着々と準備されているらしい。しかし、事件の分析経験と法律知識に乏しい一般人が、法曹関係者よりも正確な判断の出斬る保証などあるのだろうか? どういう意図ではじまったものか知らないが、こちらには商法の改正と同じく米国のやり方を無批判に受け入れたようにしか見えない。もしくは、プロが素人判断に責任を放り投げたかだ。
これに個人レベルで対応しようとすると、自分が法曹関係者になるしかなさそうだ(苦笑)。万が一、痴漢冤罪で訴えられても自力で弁護できる(^_^;)。負けても「自己責任」というところか……。
さしあたって、私達が気づかないといけないのは、先に「被害者」と声をあげた側が「本物」とは限らないこと。そして「弱者」と名乗って不当な利益を得ようとする行為を厳しく否定する心構えだろう。ルールや良識を悪用する者を増やしてはいけない。
「それでもボクはやってない」という映画を観たばかりだが、痴漢の冤罪を晴らすのはかなり難しいらしい。基本的に物証の乏しい事件であり、被害者は「弱者」である、という関係者の判断もあるから「加害者」として訴えられた側の心証はマイナスからスタートする。
だから、この男性のように無実がはっきりしたケースは僥倖と言っていいだろう。
戦犯裁判などの本を読んでいると、関係者と同じ名字というだけで立件されたものや、全く身に覚えの無い「証言者」からの訴えで収容所送りとなり虐待されたケースが目に付く。どうやら物証に乏しく、関係者に偏見や感情が渦巻いているときの裁判は、非常に冤罪を招きやすい危険性があるようだ。
つまり、裁判とはあくまで法律にのっとってふさわしい量刑を課すシステムに過ぎない。国民は司法機関に裁く権利を委ねているわけだが、彼らは復讐や「正義の裁き」を任されているわけではないということ。私達は「裁判」というものを絶対視せずに、もう少し冷めた視線で観ているべきかもしれない。
そういえば、裁判員制度が着々と準備されているらしい。しかし、事件の分析経験と法律知識に乏しい一般人が、法曹関係者よりも正確な判断の出斬る保証などあるのだろうか? どういう意図ではじまったものか知らないが、こちらには商法の改正と同じく米国のやり方を無批判に受け入れたようにしか見えない。もしくは、プロが素人判断に責任を放り投げたかだ。
これに個人レベルで対応しようとすると、自分が法曹関係者になるしかなさそうだ(苦笑)。万が一、痴漢冤罪で訴えられても自力で弁護できる(^_^;)。負けても「自己責任」というところか……。
さしあたって、私達が気づかないといけないのは、先に「被害者」と声をあげた側が「本物」とは限らないこと。そして「弱者」と名乗って不当な利益を得ようとする行為を厳しく否定する心構えだろう。ルールや良識を悪用する者を増やしてはいけない。
Posted by noraneko at 00:00│Comments(1)
│ニュース
この記事へのコメント
事件の記事があったので追記メモ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080313/crm0803132057033-n1.htm
一部引用。
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翌日も朝から取り調べが続いた。弁護士と接見して無実を訴えた後、午後6時にようやく釈放。迎えに来た3人の娘たちが駆け寄り、抱きついてきた。「こんなことになってごめん」。娘に見せた初めての涙。「いいよ、信じてるから」との言葉が支えになった。
容疑が晴れたのは女が自首した後の2月中旬。女は交際中の蒔田容疑者から「示談金をとろうともちかけられてやった」と供述したといい、署の取調室で数人の刑事が「私たちもだまされました」と国分さんに謝罪した。その後、熊見裕署長から「このような事件がないよう一生懸命捜査します」と電話があったという。
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一応、警察側からの謝罪はあったようです。ですが、これも共犯者の自首という僥倖があったからで、無罪を勝ち取っただけではこういうコメントはないと思います。
セクハラ裁判は他にもいくつか聞いた事がありますが、そのなかのいくつかは「政敵」を打倒するための「工作」か何かなのではないか、とも思います。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080313/crm0803132057033-n1.htm
一部引用。
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翌日も朝から取り調べが続いた。弁護士と接見して無実を訴えた後、午後6時にようやく釈放。迎えに来た3人の娘たちが駆け寄り、抱きついてきた。「こんなことになってごめん」。娘に見せた初めての涙。「いいよ、信じてるから」との言葉が支えになった。
容疑が晴れたのは女が自首した後の2月中旬。女は交際中の蒔田容疑者から「示談金をとろうともちかけられてやった」と供述したといい、署の取調室で数人の刑事が「私たちもだまされました」と国分さんに謝罪した。その後、熊見裕署長から「このような事件がないよう一生懸命捜査します」と電話があったという。
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一応、警察側からの謝罪はあったようです。ですが、これも共犯者の自首という僥倖があったからで、無罪を勝ち取っただけではこういうコメントはないと思います。
セクハラ裁判は他にもいくつか聞いた事がありますが、そのなかのいくつかは「政敵」を打倒するための「工作」か何かなのではないか、とも思います。
Posted by 野良猫 at 2008年03月14日 00:19
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